5年前の抗争の責を一人で背負った秋庭一家幹部・真木が出所する。かつての抗争がもとで真木と志村組の早瀬は対立する立場にはあったが、お互い男として認め合っていた。だが、広域暴力団の誠信会と宇田川組は、秋庭一家と志村組をそれぞれ傘下に入れようと巧みに代理戦争を仕掛けてくる。挑発に乗るまいと奔走する真木と早瀬だが…。
『女番長 野良猫ロック』の長谷部安春監督が哀川翔を主演に迎え、ヤクザの抗争をセミドキュメンタリータッチで描いたバイオレンスアクション。71年に製作された宍戸錠主演同名映画のリメイク版でもある。組織化した暴力団の前に滅びゆく、小さなやくざの生き様に迫る仁侠映画。宍戸錠の息子・開が出演しているところも面白い。
1999年/日本/88分
監督:長谷部安春 脚本:藤井鷹史
キャスト:哀川翔、宍戸開、白竜、藤谷美紀