敗戦から1年、復興の気配を見せ始めた新宿。そこには、四つの組織が縄張りを分けあっていた。石川力夫(渡哲也)の属する河田組は、その二番勢力。粗野で兇暴、身内の者まで牙をむく石川に手を焼く河田(ハナ肇)は、縄張りを荒らす池袋新和会の青木を消すように指示する。しかしこれが、大きな引き金ととなり、全面抗争への火蓋が切られ…。
仁義に背を向け、組織に牙をむく野獣一匹! 殺しで刻んだ鮮血の墓標! 戦後暴力史上、最も兇暴といわれた異色やくざ・石川力夫の実録半世紀。戦後の混乱期、暴力と抗争に明け暮れる新宿周辺を舞台に、強烈に生き、散った一人のやくざの生き様、死に様を鬼才・深作欣二が描く。原作は藤田五郎の『関東やくざ者』と『仁義の墓場』。
1975年/日本/94分 配給:東映
監督:深作欣二 脚本:鴨井達比古、松田寛夫、神波史男 原作:藤田五郎
主演:渡哲也、梅宮辰夫、多岐川裕美、山城新伍、室田日出男、成田三樹夫、田中邦衛、ハナ肇