小さな頃から鋭い眼力。見る者を脅えさせ触る者を傷つける彼は、桜蘭高校1年笠野田律。関東を牛耳る笠野田家の跡取りで、幼少の頃から極道の道を叩き込まれてきた。そんな彼にも、青春期につきものの悩みがあった。それは、どうしたら人とうまく関わっていけるかという問題。目つきが悪くても無愛想でも、なぜかもてる人もいる。ホスト部員の銛之塚崇、ことモリ先輩だ。面白いしゃべりがあるわけでもない。自分と同じ。ぶすっとした顔。自分と同じ。それなのに、どうしてモリだけがもてるのか。笠野田は、モリに弟子入りを志願する。青年の悩みを聞いた環たちは、快く協力することに。笠野田をモテキャラに改造しようと手を尽くすが、全てが裏目に出てしまう。ぶち切れる笠野田だが、恐れることなく自分に接してくれるホスト部員に好感を持っていく。そんな中、笠野田とモリを付け狙う者が現れる。