ファントムという牙を用い、敵対組織を呑みこみ、日ごとに勢力を拡大していくインフェルノ。そして、次なる獲物はストーンファミリーが仕切る縄張り、メラニースクウェアだった。ボスのトニー・ストーンは“石頭トニー”とあだ名される昔気質のマフィア。新興の組織であり手段を選ばないインフェルノとは水と油。当然、素直に傘下に入るはずもなかった。このままでは大規模な抗争にも発展しかねない。そんな折、ツヴァイはクロウディアからトニーの妻エバと幼い息子デュークの監視を命じられる。交渉の切り札として使うつもりなのか…。とすれば、状況によっては彼らも…? アインと共に監視をしていたツヴァイ、その視線が偶然デュークと交錯する。感情など既に失くしたはず…。だが無垢な瞳に見据えられ、ツヴァイの表情は歪む…。