「…あるわけがない…彼女は死んだ…俺がこの手で…なのに、生きてるだなんて…」玲二が目を離した隙に梧桐組の室戸は殺された。殺害現場から足早に立ち去った女…一瞬だけ見えたその顔は…エレンに似ていた…。「そんなはずは無い…」頭ではそう思うが、体は驚きで固まり逃げられてしまった。完全な失態…。エサだけ取られた釣り針の立つ瀬は無かった…。またしても舎弟を殺された梧桐は激昂。梧桐の信用を取り戻すためクロウディアは、3日後に犯人を差し出すと梧桐に約束する。3日後…ホテルの一面ガラス張りの会議室で梧桐組のインフェルノ正式加盟が決まる。その時、敵は必ず動く。そう踏んだクロウディアは玲二にもう一度指令を与える。玲二に課せられたのは、無謀とも思える狙撃手を逆狙撃するカウンタースナイプ…。2度目の失敗は絶対に許されない…。