「…おまえが思い出させてくれた…笑うことも、泣くことも…」玲二はキャルとの生活で徐々に無くしていた感情を取り戻していた。自分はもう後戻りができない…そう思っていた。でも、今なら…キャルと一緒ならば、普通の世界に戻れるかも知れない。玲二はキャルと共に生きる道を選ぶ…。そのためには、組織を辞めるか、逃げるしかない…その時、組織はどう出るか…。考え込む玲二は、リズィから呼び出される。しかし、いつもの操車場で玲二を待っていたのは、銃を突きつけられたリズィ…そして梧桐組の面々だった…。梧桐は1枚の写真を玲二に見せる。そこに写っていたのは、室戸の死体の傍らで剃刀を手にした玲二だった…。はめられた…。だが、この状況では、弁解の余地は無い…。動揺する玲二に梧桐は、さらに驚くべき事実を語り出す…。