【あらすじ】
由緒あるミラノの貴族・ロレンツォ(朝海ひかる)は、昔は血気盛んな反オーストリアの学生だったが、現在は市役所に勤めていた。ある日、ロレンツォは、絹織物業者の令嬢フランチェスカ(舞風りら)が、オーストリア情報部少佐のカールハインツ(貴城けい)に抗議しているのに出くわす。なんでも、兄の反オーストリア活動を理由に、財産没収の通告を受けたというのだ。ロレンツォはその場を収めた後、フランチェスカと訪れた店で親友であった元貴族のジャンバティスタ(水夏希)と数年ぶりに再会する。かつて共に抵抗運動をしていたジャンバティスタは隣国に亡命し、商人になっていた。
一方、フランチェスカの兄の問題で再びロレンツォに会ったカールハインツは、彼が真の姿を隠していることを見抜き…。
19世紀半ば、オーストリア占領に揺れるミラノを舞台に、貴族の青年の友情と恋を、オーストリア将校との確執を軸に描く。
【公演情報】
’05年/雪組/宝塚大劇場/キャスト:朝海ひかる、舞風りら ほか