【あらすじ】
1942年、シチリアに帰郷したヴィットリオ・ファブリッツィオ(彩吹真央)は、恋人のジュディッタ(遠野あすか)に、曾祖父・ヴィットリオ・ロッシと曾祖母・アンリエッタ・カヴァーレの愛の物語を語り始める。
1860年、シチリアではイタリア統一への動きが高まっていた。ヴィットリオ・ロッシ(春野寿美礼)は、ニコラ(蘭寿とむ)たちと共に義勇兵として革命に参加し、イタリア統一後は功績が認められ、平民ながら政府軍中佐に昇進していた。ある日、ヴィットリオは、上司であるシチリアの名門貴族ロドリーゴ(真飛聖)伯爵と共に、パレルモの有力貴族カヴァーレ公爵家の晩餐会を訪れる。そこで、ヴィットリオは公爵家の長女アンリエッタ(ふづき美世)に出会う…。
19世紀半ばのシチリアを舞台に、没落していく貴族階級と未来に希望を託す民衆たちを描きつつ、身分や時代を超えて生き続ける愛の軌跡を描く。
【公演情報】
’06年/花組/東京宝塚劇場/キャスト:春野寿美礼、ふづき美世 ほか