就職活動中の金子徹平は、会社面接へ向かう満員電車で痴漢に間違えられ、現行犯逮捕された。警察署での取調べで容疑を否認し無実を主張するが、自白を迫られ、ついに留置所にこう留されてしまう。こう留生活の中で孤独感と焦燥感にさいなまれる徹平。さらに警視庁での担当検事による取調べでも無実は認められず、ついに徹平は起訴されてしまう。
『Shall we ダンス?』で日本中を席巻し、ハリウッドでリメイクもされた名匠・周防正行が、『硫黄島からの手紙』の加瀬亮を主演に迎え、11年ぶりにメガホンをとった傑作社会派ドラマ。痴漢に間違われた青年が戦った1年にわたる裁判を通し、日本の刑事裁判制度の問題点をあぶり出す。監督自身が3年以上にも及ぶ綿密な取材を敢行した入魂の1作だ。
2007年/日本/143分
監督・脚本:周防正行
キャスト:加瀬亮、瀬戸朝香、山本耕史、もたいまさこ、役所広司 他