生活のため、否応なく官能小説に手を染めたものの、今ではそれが生業となっている小説家の男がいた。ある朝のジョギング中、本屋の店主が落としたライターとタバコを拾った彼は、店まで届けに行くことに。だが呼び鈴にも応答がなく、裏手に回った男がわずかに開いた窓をのぞくと、そこでは店主が女店員を縛り上げSMプレイに興じていた。
独自のユーモアと斬新なストーリー展開によって、ピンク映画の新境地を開拓するサトウトシキ。そしてピンクのみならず、『感染列島』などの一般大作やドキュメンタリーを手がける名匠・瀬々敬久。ふたりのピンク四天王が別名義で監督、脚本を手がけた官能ドラマ。SMプレイをのぞき見したことで、岐路に立たされた小説家の運命を描く。
1994年/日本/55分 R-15
監督:本藤新(サトウトシキ) 脚本:南極1号(瀬々敬久)
キャスト:葉月螢、小島康志、林田ちなみ、姫ノ木杏奈