時は昭和3年。熊本の花街・二本木にある料亭八雲に、ひとりの女胴師が現れた。彼女はかつて八雲の娘・城島りんとして生きていたが、家を飛び出し、今は伝説の女胴師“不知火おりん”となっていた。偶然にもこの地に呼ばれ、八雲の敷居をまたいだ彼女だったが、そこにはかつての料亭の面影はなく、荒くれ者たちの欲望が渦巻く場所へと変貌していた。
『鬼龍院花子の生涯』の五社英雄監督が、『四万十川』の樋口可南子をヒロインに迎えて贈る任侠アクション。昭和初期の熊本を舞台に、愛憎うずまく料亭の実権をめぐり、伝説の女胴師“不知火おりん”と宿敵が因縁の対決を繰り広げる。過激なアクションや妖艶なヌードを披露する樋口のほか、競演の本木雅弘、荻野目慶子も体当たり演技に挑む。
1991年/日本/106分
監督:五社英雄
キャスト:樋口可南子、荻野目慶子、本木雅弘、かたせ梨乃、仲代達矢