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巧国から出港した船で雁へとやってきた陽子。そこで自分の名を呼ぶ懐かしい声が聞こえてくる。振り返った陽子の目に映ったのは、楽俊の姿だった。先回りして雁に来た楽俊は、今後のことを考えて、陽子のために方々に連絡を取ってくれていたのだ。陽子は楽俊の優しさを、初めて素直に受け入れることが出来た。一方、巧とは全く異なる雁の町並みに驚く杉本は、街の人達に案内された役所で、以前自分の前に現れた六太と再会するのだった。