悠二にとって、それは日常になりつつあった。「強くなり、シャナと…炎髪灼眼のフレイムヘイズと共に戦いたい」。だからこそ、行なっていた日々の鍛錬。だが、家で、学校で、シャナといる時間が長くなると、悠二はそれが以前と同じ日常の延長かのように感じ始めていた。一方、シャナの思いはより強くなっていた。「重要なのは悠二が強くなること。一緒に戦うこと」。今、ふたつの思いは、互いの影すら見失おうとしていた。燐子が現れたのは、そんな時だった。出会い頭に人を襲い、存在の力を喰らう燐子に対峙するシャナ。しかし、彼女の側に悠二の姿はなかった。