“放射性物質”である福島さん。福島さんは多くの人から差別を受けていた。そんなある日、福島さんの妹がやってくる。子供を産みたいのだが、福島さんの妹の子ということで、差別をされるのではないかと恐れた妹は、実の姉に「消えてくれ」と言い放つ。一方、エネルギー関係会社の人間、永田町の人間、マスコミたちはある秘密の会議をしていた。
原発問題に揺れる福島県の現状を、“福島さん”という擬人化されたヒロインをモチーフに描いた衝撃の異色短編。みずから放射線を発する身体になった“福島さん”が、非情な周囲の差別に翻弄されていく。福島原発事故後の政府や東京電力、マスコミの対応を、独自のストーリー展開で赤裸々に暴く。原発事故直後の5月に福島県いわき市にてロケを敢行。
2011年/日本/38分
監督・脚本:荻野欣士郎
キャスト:東さや香、本多秀成