【あらすじ】
平安初期。天河弁財天社の宮司・井頭伊織は、天川のほとりで鼓とともに捨てられていた赤子を見つけ、虹人と名づけて育てる。やがて虹人(春野寿美礼)は鼓の名手となり、やはり鼓の名手で親友の多樹(未涼亜希)と腕を競うようになる。ある日、虹人はどこからか聞こえてきた笛の音に合わせ鼓を打つ。笛を吹いていたのはおしのびの姫君で、二人は互いに惹かれ合う。一方、そのころ京の都では管絃を愛する帝(彩吹真央)が虹人の持つ「天の鼓」に興味を持つ…。
能の「天鼓」「富士太鼓」を題材に、二人の青年の恋と友情、そして永遠に変わらぬ愛の形を描く。
05年/花組/東京特別/キャスト:春野寿美礼、ふづき美世 ほか