【あらすじ】
1773年、ロシア。女帝エカテリーナII世(晴華みどり)が支配する帝国内では、圧政に苦しむコサック民族が反乱の機会を窺っていた。地方貴族の陸軍少尉ニコライ(音月桂)は、任地ベロゴールスク要塞へ向かっていたが、降りしきる雪で方向を見失ってしまう。夜も更け、従僕(一樹千尋)と途方に暮れていた時、通りがかった浮浪者が2人を宿屋まで案内する。ニコライは礼として自分の上等の外套を差し出すが、彼こそが反乱軍のリーダー・プガチョフ(未涼亜希)だとは知る由もなかった。要塞へ辿り着いたニコライは、連隊長(飛鳥裕)の娘マーシャ(舞羽美海)に出会い、互いに惹かれ合うが、マーシャは実はコサックの娘だった…。
ロシアの文豪プーシキン原作の「大尉の娘」をモチーフに、ロシア帝国の圧制下に喘ぐコサック民族の反乱の中、民族と身分を越えた純粋な愛と男同士の友情を描くミュージカル作品。雪組トップスター音月桂とこの公演よりトップ娘役となった舞羽美海を中心とした雪組公演版をお届けします。
’11年/雪組/全国ツアー/キャスト:音月桂、舞羽美海 ほか