東京で小学校の教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていくベーチェット病に冒される。いずれ失明することを知った隆之は、将来有望な恋人・陽子の負担にならないよう、職を辞して地元・長崎へと帰郷する。自分を気遣う母や姉、そして幼なじみに支えられ、懐かしい故郷の街並みを目に焼き付けようとする隆之だったが、そんな彼の前に、陽子が現われる。
シンガー・ソングライターとしてだけでなく、作家としても才能を発揮するさだまさしの同名小説を、大沢たかお、石田ゆり子競演で映画化したヒューマン・ドラマ。次第に視力を奪われていく病にかかった小学校教師と、彼の宿命を共に背負うとする恋人。互いの幸せを願うがゆえにすれ違う彼らの悲恋と、ふたりを取り巻く人々の群像劇を、美しい長崎の街並みをバックに叙情的に綴る。
2003年/日本/114分
監督・脚本:磯村一路 原作:さだまさし
キャスト:大沢たかお、石田ゆり子、富司純子、田辺誠一、古田新太、鴻上尚史