ついにその正体を現したカニバルキャンディ。とある理由から魔術回路を集めていたシャルに全ての罪を着せ、そのまま始末してしまうことで事件を闇に葬り去ろうとしていたカニバルキャンディの前に、雷真と夜々が立ちはだかる。二つの魔術は一つの身体に共存することができないという魔活性不協和の原理を無視し、これまでに奪った様々な魔術回路を用いて、いくつもの魔術で攻撃を仕掛けてくるカニバルキャンディに苦戦を強いられる雷真と夜々。傷つき、ボロボロになりながらも、戦うことを止めない雷真に対して、シャルは私になんか関わらずに戦いを止めてと叫ぶ。きっと雷真も共犯にされ、学院だけでなく、国も魔術協会も全てが敵になってしまうと訴えるシャルに、雷真は告げる。そのときは世界を敵に回してやると。シャルを救うため、雷真は傷ついた身体を奮い立たせ、夜々に魔力を注ぎ込む。