ビジネス上の宿敵である海運王サラントス。彼はなぜ、誰よりも悲しみに満ちた目をしているの…?
セリーナ一族の宿敵、海運王のアリステデス・サラントスが父の告別式に現れた。ビジネスのためには乗っ取りも辞さず、、奪えるものは冷徹に奪いつくすと恐れられているサラントス。彼は私の父の死を心から悼んでいるのだ…。その姿を見て、セリーナは胸騒ぎを覚えた。それは葬儀のあと、彼に再会し、ふたりきりで熱く甘い2日間を過ごすことの予感だったのか、それとも置き去りにされ、彼の子供を身籠もることへの未来への恐れだったのか―。