長崎の港町で生まれた横道世之介は、大学進学のために上京したばかりの18歳。性格は嫌みのない図々しさをもち、頼みを断れないお人好し。そんな世之介に、お嬢様育ちの与謝野祥子をはじめ、入学式で出会った倉持一平や加藤雄介など、多くの人々が魅了されていく。それから16年後。祥子たちの胸に、世之介と過ごした愛しい日々と優しい記憶の数々が鮮やかによみがえる。
『悪人』の人気作家・吉田修一による青春小説の金字塔を、『南極料理人』で知られる気鋭監督・沖田修一が、高良健吾、吉高由里子、綾野剛、池松壮亮ら豪華若手スターを競演に迎えて映画化した傑作ドラマ。不器用ながらも真っ直ぐに生きたひとりの若者と、彼を愛した周囲の人々。彼らが織り成す青春の瞬きを、80年代の世相を交えながら優しくユーモラスに描く。
2013年/日本/160分
監督:沖田修一 原作:吉田修一
キャスト:高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、井浦新、國村隼、きたろう、余貴美子