【あらすじ】
松枝侯爵家の嫡男・清顕(明日海りお)は、貴族的優雅に憧れた父の意向により公卿の家柄である綾倉伯爵家に預けられて育った。綾倉家には清顕より二歳年長の令嬢・聡子(咲妃みゆ)がおり、幼き頃より日々を共にした二人は互いを、特別な存在として次第に意識するようになっていく。聡子の清顕への想いは、いつしか恋心へと変わっていく。一方、美しく矜り高き青年へと成長した清顕は、その自尊心の強さゆえ自らの気持ちに素直になることが出来ず、艶やかで才長けた聡子に対し複雑な感情を抱いていた…。
長編小説「豊饒の海」四部作の第一巻「春の雪」をミュージカル化。美しく矜り高き青年が、禁断の恋により、その胸の内に抱く理想と己の力及ばぬ現実の狭間で揺れた末に真実の愛を見出していく姿を情感豊に描く。
’12年/月組/宝塚バウホール/キャスト:明日海りお、咲妃みゆ ほか