鶴の化身が自分を救った男の嫁となり、自分の羽で布を織るという民話「鶴の恩返し」を名匠・市川崑演出で描いた美しくも哀しい愛のドラマ。実写として初の映画化で、吉永小百合の映画出演100本目の記念作であり、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞作品である。舞台で活躍する野田秀樹が映画初出演にして吉永の相手役に抜擢された。ある雪の夜、貧しい百姓・大寿の家につるという名の美しい女が訪ねて来た。大寿の嫁になるのだという。つるはある日、大寿の妻・由良が使っていた機織り道具を見つけて機を織ってみたいと言うが…。
1988年/日本/93分
監督:市川崑
脚本:和田夏十、市川崑、日高真也
キャスト:吉永小百合、野田秀樹、菅原文太、樹木希林、常田富士男