【あらすじ】
オーストリア帝国ヨゼフ皇帝(悠未ひろ)の息子ルドルフ(凰稀かなめ)は美しく、才気に富んだ次期皇帝だった。しかし政略結婚で結ばれた妻との間に愛はなく、また奔放な母エリザベート(美穂圭子)の血を受けついだ彼は自由主義思想に興味を抱いていた。一方、従兄弟のジャン・サルヴァドル(朝夏まなと)は平民の娘ミリー(すみれ乃麗)を恋人に持ち、自由主義運動を進めていた。ジャンの自由な生き方をうらやましく思うルドルフではあったが、皇太子という立場は彼を縛り付けていた。ある日マリー(実咲凜音)という清純な娘に出会い強く惹かれる。マリーもルドルフに惹かれ、2人は逢瀬を重ねる。しかし身分の低い男爵令嬢との恋は、皇帝の激怒を招く。
19世紀末に実際に起こった事件を元に描かれたクロード・アネの小説「マイヤーリンク」を舞台化し、宝塚歌劇で上演を重ねる作品。
’13年/宙組/全国ツアー/キャスト:凰稀かなめ、実咲凜音、朝夏まなと ほか