木室創はNK学院の学院長に就任した。その中の生徒の1人・村上大輔が何かと気にかかった。大輔は60年前の戦時中に、自分達のような若者がたくさん死んでいったことの不条理に苛立ちを感じ、その時代を生きた木室にその思いをぶつけていた。また、木室の妻・エミ子も、未だに60年前に大切な人を亡くし、生き残ってしまった思いから抜け出せずにいた。木室もまた過去を背負ったまま、老いて死を迎えようとしていた。しかし、大輔が精神病を患い、学院を中退後、交わした手紙で、若者である大輔が死=自殺をほのめかす。何とか思いとどまらせようと、木室は手を尽くす、が…。そうこうしている折、木室夫婦にもある変化が訪れていた…。
2008年/日本/106分
監督:木村威夫
脚本:山田英樹、我妻正義、木村威夫
キャスト:長門裕之、有馬稲子、井上芳雄、永瀬正敏、宮沢りえ