看護師の千秋(村川絵梨)は東京の病院勤務。彼女は仕事にも疲れ、恋にも破れ人生の曲がり角に立っていた。そんな時、疎遠になっていた母つかさ(大塚寧々)からの電話。それは幼い時に暮らした「ポプラ荘」の大家のおばあさん(中村玉緒)の死の報せだった。自暴自棄になっていた千秋は、何か救いを求めるかのように「ポプラ荘」のある飛騨高山へと向かう。そして、あの「ポプラ荘」で過ごした日々の記憶が蘇ってくる…。幼い千秋(本田望結)は、交通事故で突然亡くなってしまった父への想いを一人で抱え込んでいた。しかし、悲しみに沈む母を思いやって健気にふるまう千秋。大きなポプラの木がある引越し先の「ポプラ荘」の大家のおばあさんは、そんな千秋の心の中の言葉に耳を傾け、千秋に奇妙な話をもちかける。それはおばあさんのお役目…“自分は亡くなった人へ手紙を届けることができる”という話だった。
2015年/日本/97分
監督:大森研一
脚本:大森研一
キャスト:本田望結、中村玉緒、大塚寧々、村川絵梨、藤田朋子、宮川一朗太、山口いづみ、内藤剛志、伊澤柾樹、清塚信也、松本蘭、真木恵未、室龍規