【第五話 ホテルの富豪刑事】
抗争を続けていた暴力団、竜神会と不知火組が、焼畑署管轄内で手打ち式を行うことになった。双方合わせると100人近い組員が集まる。捜査係だけの警備は無理だ。しかし鎌倉(山下真司)は、ライバルである暴力団関係の四課・大橋警部(大和田伸也)の助けを借りたくない。部下たちを叱咤するが、名案は出ない。そこに美和子(深田恭子)の「あの、ちょっとよろしいですか?」という声が! 美和子は、彼らを大型高級ホテル「エンジェルホテル」だけに泊まらざるをえない状況を作り、捜査係が従業員に変装しての集中警備を提案。そのために美和子が提案したアイデアとは?
とんでもない大富豪の孫娘・神戸美和子が刑事になった。しかし警察は男社会。女であるというだけで周囲から疎まれるのに、彼女は人並みはずれた大富豪だ。彼女と、つましい(つまり一般的な!)生活を送る刑事たちの価値観は、永遠に相容れない。当然美和子を認めず、一日も早く追い出そうとする先輩刑事たち。
ところが美和子の大富豪ならではの発想は、いつも難事件を解決に導いてしまう。常人には思いもよらない、その奇抜な解決方法に、数々の現場を潜り抜けてきた百戦錬磨の刑事たちのプライドはズタズタに……。
密室殺人、アリバイトリック、死体消失……。毎回起こる不可能犯罪とその謎解きで進められていく、一話完結の最上のミステリーが始まる!
キャスト:深田恭子、山下真司、野波麻帆、寺島進、鈴木一真、升毅、相島一之、西岡徳馬、載寧龍二、中山恵、能世あんな、虎牙光揮、筒井康隆、市毛良枝、夏八木勲
原作:筒井康隆
脚本:蒔田光治、福田卓郎
原作:筒井康隆「富豪刑事」(新潮文庫)
演出:長江俊和、常廣丈太(テレビ朝日)、阿部雄一
音楽:辻陽
主題歌:及川光博「愛のメモリー」(喝采)
プロデューサー:桑田潔(テレビ朝日)、蒔田光治(東宝)、阿部謙三(東宝)
制作:テレビ朝日、東宝株式会社