【第九話 学園の富豪刑事】
焼畑市内の高校のラグビーコーチが、何者かに次々と襲われる。市内最強豪校の熊谷コーチ(松村雄基)は、焼畑署に捜査強化を申し込む。もっとも疑わしいのは、元ラグビー部員の非行グループだ。だが状況証拠で未成年を拘束できない。頭を抱える鎌倉警部(山下真司)たち。そこで美和子(深田恭子)が考え出したアイデアとは!? 一方、クラブのバーテン・倉田が殺された。死体の手には、市内の高校名と数字が並んでいる。この数字は何だ? 倉田が勤めていたクラブに潜入した美和子は、八木(鈴木ヒロミツ)という怪しい男に出会い……!?
とんでもない大富豪の孫娘・神戸美和子が刑事になった。しかし警察は男社会。女であるというだけで周囲から疎まれるのに、彼女は人並みはずれた大富豪だ。彼女と、つましい(つまり一般的な!)生活を送る刑事たちの価値観は、永遠に相容れない。当然美和子を認めず、一日も早く追い出そうとする先輩刑事たち。
ところが美和子の大富豪ならではの発想は、いつも難事件を解決に導いてしまう。常人には思いもよらない、その奇抜な解決方法に、数々の現場を潜り抜けてきた百戦錬磨の刑事たちのプライドはズタズタに……。
密室殺人、アリバイトリック、死体消失……。毎回起こる不可能犯罪とその謎解きで進められていく、一話完結の最上のミステリーが始まる!
キャスト:深田恭子、山下真司、野波麻帆、寺島進、鈴木一真、升毅、相島一之、西岡徳馬、載寧龍二、中山恵、能世あんな、虎牙光揮、筒井康隆、市毛良枝、夏八木勲
原作:筒井康隆
脚本:蒔田光治、福田卓郎
原作:筒井康隆「富豪刑事」(新潮文庫)
演出:長江俊和、常廣丈太(テレビ朝日)、阿部雄一
音楽:辻陽
主題歌:及川光博「愛のメモリー」(喝采)
プロデューサー:桑田潔(テレビ朝日)、蒔田光治(東宝)、阿部謙三(東宝)
制作:テレビ朝日、東宝株式会社