宿屋の末娘・星華は、妖怪におびえる町人たちが噂していた三蔵法師の話を耳にし、三蔵様とはどんな人だろうと憧れを抱く。一方、当の三蔵一行は、なぜか素性を隠した出で立ちで宿屋を訪れる。それを見た星華は妖怪なのではないかと誤解するが、実は彼らこそが三蔵一行だと知る。妖怪を退治してくれるという期待のもと、一気に歓迎ムードで盛り上がる町人たちに、冷たく背を向ける三蔵。「俺たちは妖怪を退治して廻ってんじゃねぇ、妖怪が俺たちを狙ってくるんだ」そういった直後、騒然とする町人を前に魔天経文を狙った多数の妖怪たちが町を取り囲む!