自分と旅することを選べ、さもなければ殺す。雀呂と手を組んだヘイゼルは、その能力を使って三蔵を異世界に閉じこめた。昇霊銃を封じられ、外からはガトの銃が狙いを定めるという絶体絶命の危機。だが三蔵は、その一見巧妙に仕組まれたかのように見える罠に、1つの活路を見出していた。妖怪を憎んでいるヘイゼル、そしてプライドの高い雀呂…。この2つの絆は、あまりにももろく、ヘイゼルの手下であるかのような扱いに不満を持っていた雀呂は、三蔵の挑発に乗り、次第にヘイゼルの命令を拒み始める。一気に対立ムードの高まる2人を見て、三蔵は密かにほくそ笑むのだった。