【第4話】
第一ゲームの『コックリさんゲーム』は友一の機転により最終問題でギリギリクリアすることが出来た。しかし、それは同時に友達の中に裏切り者がいるという疑心のタネを蒔いてしまった。
トモダチゲーム会場から解放された友一達は気がつくと学校近くの河川敷にいた。裏切り者の目的は5問目の出題者(沢良宜)に借金を背負わせる事。
その事に気づいた友一は天智、四部、ゆとりの中の誰かが犯人だと推測する。
しかし、友一はある事を思い出す。『トモダチゲーム』に何故か積極的に参加しようとしたのは沢良宜だと言う事を。(狙われていると思って見過ごしていたが……)沢良宜にも疑惑の目を向ける友一。
マナブが言ったトモダチゲームの攻略法は『友達を疑わない事』。
しかし、友一は友達を疑っていた。大切な友達を……。友一の心はみんなを疑う気持ちで黒く染まっていた……。
主人公・片切友一は両親のいない貧乏学生で新聞配達や内職をしながら高校生活を送っていた。そんな彼には何よりも大切で信頼できる友達がいる。正義感の強い副委員長の沢良宜志法、学年トップの天才美笠天智、お調子者で金持ちの四部誠、アニメ好きで心優しい心木ゆとり。友一はそんな彼らとこれからもずっと、すっと友達でいられると思っていた。あんな事が起こるまでは……。
クラス全員分の修学旅行費200万円を誰かに盗まれた事がきっかけで友一達は何者かに拉致されてしまった。気がついた友一達の目の前にはマンガのキャラクターに扮したマナブが立っていた。そして、マナブは五人の中に借金2000万円を背負っている者がいて、その借金を返済する為にトモダチゲームの参加料200万円を支払った者がいると告げたのだった。困惑する5人。友一は、誰が借金2000万円を背負ったのか確認しようとするが、友一が口を開く前に志法が「誰が借金したのかなんてどうでもいい。きっとどうしようもなくなって私達に助けを求めたのよ、私達を友達と見込んで」と言う。天智、四部、ゆとりの三人も「その通りだ」と志法に同調する。(友達ってそういうものなのか? そいつは借金のために修学旅行費まで盗んで俺達を…友達をこんな事に巻き込んだんだぞ?)と態度を決めかねている友一に、マナブは「友一くんは400万円を被るのがイヤなの? 友達よりお金の方が大切なの?」とプレッシャーをかける。「友達の方が大切に決まってるだろ!」と言い返す友一。マナブは笑みを浮かべ、友一たちをゲーム会場へと案内する――。 教室を模した空間に連れて来られた友一達。「これって…」。教室の中央机に『こっくりさん』が用意されている。マナブは友一たちに「これが第1ゲーム――コックリさんゲーム!!」と宣言したのだった。
友一は怖気づいてしまう。何故なら知っているから、ここにいる誰よりも……『金の恐ろしさ』というものを……。
キャスト:吉沢亮、内田理央、山田裕貴、大倉士門、根本凪、上野優華、天月-あまつき-、久保田悠来
監督:永江二朗
脚本:永江二朗、佐上佳嗣
製作会社:キャンター