パリ、NY、ブエノスアイレス、ベルリン、LA、東京、京都…フジコと巡る旅。
世界中にある美しい自宅、愛する猫たち犬たちとの暮らし、恋の話など彼女の“素顔”を解き明かす。
60代後半でデビューし、80代になった今でも世界中で演奏活動を続けるフジコ・ヘミング。年間約60本のコンサートをこなし、チケットは即完売で新たなオファーも絶えない。その情感あふれるダイナミックな演奏は多くの人の心をとらえ、“魂のピアニスト”と呼ばれている。本作は、世界を巡るフジコを2年にわたって撮影した初のドキュメンタリー映画。お気に入りのアンティークと猫たちに囲まれて暮らすパリの自宅で迎えるクリスマスの情景、宮大工がリフォームした古民家で過ごす京都の休日、留学時代の思い出が宿るベルリン郊外への旅など、初公開のフジコのプライベートが観れる。世界中の人々を魅了してやまないフジコの音楽は、どんな人生・ライフスタイルから生まれてくるのか?
14歳の時に書いた絵日記を公開!
数奇な人生と知られざる家族のヒストリーに胸が熱くなる。
幼少時に別れたスウェーデン人の父への複雑な想い、ピアニストの母からの厳しいレッスン、ハーフへの差別、貧しい留学生活、音楽の成功を目前にした聴力の喪失など、撮影中のインタビューと少女時代の絵日記を通して語られるのは、波乱万丈の人生。どんな時も夢をあきらめず前に進み続けたフジコが、あるエピソードを通して、今再び家族への思いを噛みしめる――。
世界が熱狂したワールドツアーでの演奏、圧巻の“ラ・カンパネラ”
貴重なワールドツアーでの演奏と裏側、2017年12月1日に東京オペラシティで行われたソロコンサートの「ラ・カンパネラ」をほぼフルバージョンで収録。5分におよぶそのシーンの中で、フジコは、生きざまがにじみ出るような圧巻の演奏を聴かせる。年齢を重ね様々な困難が あってもステージに立ち続けるフジコに迫る――。
〜フジコが奏でる名曲たち〜
ラ・カンパネラ
ため息
月の光
ノクターン
2018年/日本/116分
監督:小松莊一良
キャスト:フジコ・ヘミング、大月ウルフ