【#6】
福島原発の元作業員・達也は、震災のあと、家族4人で東京に移り住んでいた。妻子たちが順調に東京での生活に慣れていく中、達也だけは就職先も決まらない。そんな中、福島から作業員時代の後輩が訪ねてきた。やがて達也は後輩を連れて、立ち入り禁止の区域に分け入り、残してきた飼い犬のタロウを探しに奔走するのだが――。
“日本代表”のロックバンドにして、音楽界のスーパー・レジェンド――その名はTHE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)。
そんなTHE BLUE HEARTSに衝撃を受けた6人の気鋭監督が、2015年のバンド結成30周年を機に、奇跡の企画を実現。監督それぞれが思い入れのある楽曲「ハンマー(48億のブルース)」「人にやさしく」「ラブレター」「少年の詩」「情熱の薔薇」「1001のバイオリン」をチョイスして自由な解釈で映像化し、全力のオマージュを捧げた。それが映画『ブルーハーツが聴こえる』だ。
この映画に登場するのは、自分に圧し掛かってきた困難を打破しようと戦う人間ばかり。そう、THE BLUE HEARTSから「がんばれ!」というメッセージを受け取った私たちのように。
恋愛、友情、家族、青春、喪失と再生。人生の普遍的な営みや感情の機微を優しく見つめつつ、明日への一歩をそっと後押しするような珠玉の物語が、本物のオリジナル音源と共に描かれる。
キャスト:豊川悦司、小池栄子、三浦貴大、石井杏奈、荒木飛羽
監督:李相日