中世イングランドを舞台に、伝説のアーサー王の聖剣「エクスカリバー」が再び現れ、新たな王が誕生するまでを描く。新しく誕生した宙組としての宝塚大劇場公演第1作。吟遊詩人アンドリュー(湖月わたる)が語り出す、昔話。かのアーサー王が死んで数百年たった頃のこと。魔法使いマーリン(大峯麻友)はエクスカリバーをブリタニア人のリチャード王に託すが、サクソン人のヘンリー(星原美沙緒)は妖女モーガン(夏河ゆら)と組んでブリタニアを征服し聖剣を奪ってしまう。置き去りにされた幼い王子は騎士スタイン(真中ひかる)に拾われ、ジェイムズと名づけられる。アイバンの森で騎士塾を開いているスタインの元で、ジェイムズ(姿月あさと)はポール(朝海ひかる)ら仲間たちとたくましく成長する。ブルーム伯の姫ロザライン(花總まり)は、ヘンリーの甥クリストファー(和央ようか)に連れられてヘンリーの宮殿に行く途中で逃げ出すが森で迷ってしまう。そこへジェイムズが現れ、運命的な出会いをする。
1998年/宙組/宝塚大劇場/キャスト:姿月あさと、花總まり、和央ようか 他