平安の世の煌びやかな宮廷を舞台に、帝の第二皇子として生まれ数奇な運命を辿る光源氏の、愛と苦悩をドラマティックに描く。田辺聖子の「新源氏物語」を基に、脚本・演出は柴田侑宏にて’81年に榛名由梨を中心とした月組で初演。’89年には剣幸主演の月組で再演し、いずれも大好評を博した作品の三度目の上演となった。桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏(明日海りお)は、帝の妃で亡き母に生き写しの藤壺の女御(花乃まりあ)に幼いころから思慕の念を抱き、溢れる想いを抑えきれず、藤壺が里下がりしている邸に向かう。情熱のままに藤壺を抱き寄せる源氏。源氏へと傾いていく自らの心を止めることが出来ない藤壺。決して許されざる恋とは知りながらも二人は罪に落ちていく…。秘密の恋に苦しむ源氏は、藤壺の面影を追って様々な女人との逢瀬を重ねていく…。
2015年/花組/東京宝塚劇場/キャスト:明日海りお、花乃まりあ、芹香斗亜