蘭陵王妃〜王と皇帝に愛された女〜 第32話 明帝の危機

あらすじ

大司空（だいしくう）府に戻った元清鎖。宇文?の命令に従うことを誓った元清鎖だったが、心ない態度に宇文?は苛立ちと寂しさをにじませる。一方、宇文護（うぶん・ご）はついに動き出し、配下の私兵を総動員させて宇文毓のいる皇宮を包囲する。外との接触を一切断たれた宇文毓は、万が一に備え、国の礎となる大切な名簿を宇文?に届けるよう、岳（がく）宮人に命じる。

ストーリー

時は南北朝時代、北方では斉と周が勢力を競う中、両国とも国内では権力をめぐる骨肉の争いが繰り広げられていた。ある時、「天下統一の秘密を封印したとされる“青鸞鏡”を手にした者が、天下を得る」との予言が世に広まる。身寄りのない美しい娘・元清鎖（げん・せいさ）は、密命を受けて周国の皇帝の弟である大司空・宇文?（うぶん・よう）に嫁ぐことになる。しかしそこで事故により記憶を無くしてしまうのだった。刺客と疑われた元清鎖は、身の危険を感じて宇文?の元から逃げ出し、その道中で戦乱の真っただ中にいた将軍・蘭陵王に命を救われる。そして蘭陵王に懐かしさを覚え、胸の高鳴りを感じるのだった。

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