認知症の母との自宅介護生活が5年目に突入した2014 年、関口監督は両股関節の痛みが悪化し、入院・手術を受けるこ
とになりました。半年の内に2回、リハビリも含め7週間の入院生活を送り、自身も「要支援」がつく身となった関口監
督は、介護「される人」と「する人」は同時に老いていくこと、時を重ねるごとにその線引きがあやふやになっていくこ
とを実感します。
時を同じくして、母・ひろこさんが脳の虚血症発作を4回起こし、意識不明で緊急搬送されました。幸い大事には至りま
せんでしたが、何も覚えていない母の様子に、関口監督は「この先どのくらい母を支えていけるのだろう?」と不安を覚
え、母の命の責任を負うことについて考えはじめます。
2018年/日本/72分
監督:関口祐加