【#3】
《日曜ワイド》
なじみの老舗旅館女将・小川志乃(黒谷友香)と薬草を取りに嵐山の深い木立に入った彦次郎(寺島進)は、激しい雷雨に遭遇。近くで雷鳴が轟いた直後、木の下で雷に打たれて倒れた男性の遺体を発見した。
その半年後、彦次郎は突然、京都府警刑事の後白河孝麿(宇梶剛士)に殺人事件の重要参考人として連行されてしまう。彦次郎の診療所に通う糖尿病患者・岩崎裕二(佐渡山順久)が、処方薬を飲んだ直後に“アシドーシス(酸性血症)”を起こして死亡したというのだ。しかしその日、彦次郎が処方したのは危険な作用を起こす薬ではなく、単なるハーブだった。何者かが隙を見て、薬をすり替えたとしか思えない…」。すぐに疑いは晴れて彦次郎は釈放されるが、奇しくも死んだ裕二は半年前に彦次郎が遺体を発見した男性・岩崎宗一郎(山本道俊)の弟で、“料亭岩崎”の跡取りだった…。また、現場からは犯人に付着していたと思われる、イグサの破片が採取されていたとわかる。
大藪彦次郎(寺島進)は、京都・東山の一角にある小さな医院の医師。屋台のタコ焼き店主から転身した変わりダネで、院長を務める義姉・内倉享子(戸田恵子)の下、急患の知らせがあれば、お手製の “救急自転車”に乗って駆けつける破天荒キャラだ。だが、医者としての腕は確かで、街の人々からは“彦ちゃん”と呼ばれて親しまれている。
キャスト:寺島進、戸田恵子、宇梶剛士
脚本:安井国穂
監督:吉田啓一郎
プロデューサー:関拓也(テレビ朝日) 榎本美華(東映)
制作:テレビ朝日 東映