宝塚歌劇100周年を祝う、絢爛豪華な三本立てで行われた公演のプチ・ミュージカル・プレイ。船上で出会った小説家志望の通信士と、若き人妻を中心に繰り広げられる祝祭劇。記念すべき100回目の航海に出発したアメリカの客船センチュリー号がロンドンの港からニューヨークに着くまでの、わずか4日間の物語。一等通信士のジェイク(龍)は少年時代に経験したある出来事を機に海の男に憧れ一等通信士となったものの、乗客たちの手紙を受信するという仕事柄、様々な人間模様を垣間見るうち、小説家になるという夢を抱くようになっていた。いつものように「航海日誌」と題した書きかけの小説を携え船に乗り込んだジェイクは、夜のデッキで不思議な少女に遭遇する。ジェイクは少女を探して船内を歩き回るうち、夫の待つニューヨークへ向かうのだという一人の女性(愛希)と知り合う…。