タイのバンコクでバーを営んでいる元ボクサーのジャック。ある日、すっかり落ちぶれた彼の前に一人の男が現れた。ジャックには全く記憶がなかったが、マーカスと語るワケ知り顔のこの男は、「昔はセントルイスでボクサーとして希望の星だったのに、なぜ今バンコクにいるんだ」と尋ねて来た。すっかり記憶を封印していたジャックだが、次第に記憶がよみがえる。無敗のボクサーだったが、ある夜、賭け屋によって、八百長試合をさせられたことを知ったジャックは怒り狂い、賭け屋を殴り倒してしまい、その男から逃げるためにバンコクへ逃げていたのだ。そして、ある日、サランヤという名の娼婦と出会い…。