身体に印を持つ選ばれし者として、死ぬまで誰も愛してはならないと、牧師の父から再三警告され、誓いを立てていた青年トビー。だが当の本人は少女ケイティと恋に落ち、夜明け前の墓地で会う約束をしていた。そこで、トビーは衝撃的事件に遭遇する。ケイティを魔女として捉えガソリンを浴びせた父が、魔性の獣に首を切り裂かれ、ケイティはその獣に連れ去られてしまったのだ。その証言は誰にも信じてもらえず、トビーは精神病院に連れられてしまった。そして6年後、退院したトビーは老齢のウォレス夫人の姪ローラの家庭教師として、古城で働く職に就いた。そこで彼は、ケイティと瓜二つのローラに驚くと同時に、二人が同一人物であると確信するのだが…。