1941年10月。ナチス・ドイツ軍がモスクワをめがけて進軍し、明日にもカリーニン(現トヴェリ)の街に辿り着こうとしている。街を捨てて避難するか、留まりドイツ軍と戦うか、決断を迫られる市民たちの上にも戦闘機からの銃弾が容赦なく降り注ぎ、街は刻一刻と非常事態へと近づいていく。ソ連軍の少佐シソエフは、ドイツ側要人への接触を試み、鉄道爆破という危険なテロ行為に加担を余儀なくされ、やがてソ連軍からもスパイ容疑の目が向けられることになる―。過激な行動の裏に隠されたシソエフの真の目的とは!?そしてソ連軍は決して越えさせてはならない<レッドライン>を守ることができるのだろうか?