拝月教の教主・花蓮(かれん)は、自身が兼任する大祭司の座をちらつかせながら、足取りが途絶えた鎮南(ちんなん)王の世子の居場所を探るよう、左護法・孤光(ここう)に命じた。一方、聴雪楼楼主・蕭逝水(しょう・せいすい)は、息子の憶情(おくじょう)に神兵閣の書庫の鍵を託す。その奥に秘蔵されている物とは…。
“血魔(けつま)”舒血薇(じょ・けつび)の屋敷に迫る覆面の剣士たち――それは拝月教の一団だった。聴雪楼の主・蕭逝水(しょう・せいすい)とともに、拝月教を倒すべく立ち上がった血薇を始末しようという魂胆だ。娘の靖容(せいよう)を守りながら孤軍奮闘する血薇だったが、かつて彼の妻を亡き者にした武芸の達人である拝月教教主・花蓮(かれん)の一撃をかわすことはできなかった。体内に血蟲(けっこ)を埋め込まれた血薇は、意思を奪われた花蓮の操り人形となってしまう。「娘を殺すのだ」。花蓮の非情な声が響く。剣を手に、ゆらりと立ち上がった血薇は、おびえる目で自分を見上げる娘に近づき…。
2019年/台湾/全56話/日本語字幕版
監督:イン・タオ 脚本:バイ・イーツォン、ジャン・ユエンアン
キャスト:ユエン・ビンイエン、チン・ジュンジエ、ハン・チェンユー、アンジェラ・ユン、リン・ユエン、ジャオ・ドンザー、ジャン・ティエンヤン、リー・ルオジア、ジェシカ・ヘスター、ルー・ファンシェン、ヤン・ミンナー