アルメニア出身のマフィア、バズ。政治家もその力に頼るほど、彼は街の権力者としてのし上がった実力者だ。その一方で、道義と敬意を重んじ、家族を守る男だった。だが、ロシア系やアジア系、アラブ系にイタリア系など、さまざまな人種のマフィアの力が拮抗する中、ビジネスを牛耳り、昔ながらのやり方を通すバズの存在を疎ましく思う者たちがいるのも事実だった。そんなある日、息子マイケルがロシア系マフィアのボリスと、彼の妻を巡るいざこざからボリスを殺したことで、バスの組織とロシア系マフィアが一触即発状態に。バズは事態に対処するため動き始めるが、事件の裏は思いも寄らぬ黒幕がいた。