チャペックの戯曲を新脚本で舞台化。永遠の命を与えられた男が波乱を起こしていく物語。父の不老の実験で永遠の命を得たエリィ・マクロプロス(愛月ひかる)は、19世紀のプラハでエリィ・マック・グレゴルと名のり歌手となっていたが、男爵令嬢フリーダ・プルス(遥羽らら)と恋に落ちる。20世紀のプラハ、フリーダ・プルスの遺した土地を巡る裁判が百年もの間、続けられていた。原告のフリーダ・ムハ(遥羽の二役)は勝ち目はないという弁護士コレナティ(凛城きら)とその息子アルベルト(澄輝さやと)に、限られた人生だからこそお金がほしいと訴える。そこに有名歌手エロール・マックスウェル(愛月)が登場し、「勝訴のための書類はプルス男爵家にある、盗みにいこう」と言う。しかし忍びこんだ男爵家でエロールは娘のクリスティーヌ(華妃まいあ)に気づかれ、銃口を突きつけられる…。 原作:カレル・チャペック、翻訳:田才益夫(八月舎刊「マクロプロス事件」より)/脚本・演出:木村信司
2018年/宙組/キャスト:愛月ひかる、遥羽らら