白蛇・白素貞は人身になると観音菩薩の導きにより臨安(りんあん)で経験を積むことになった。着いたばかりの臨安で「臨安の華佗(かだ)」と称される許仙(きょ・せん)を、医療行為で金をたかるぺてん師だと誤解する。白素貞がその行為をやめさせようと思案していたさなか、長生(ちょうせい)という男の子と出会い、許仙の行動が長生の母の薬代を稼ごうとしたゆえだったと知る。心根の優しい白素貞は自分が長生の母親を助けようとするが、かえって許仙から疑われてしまう。2人はどちらが長生の母親を助けられるか賭けをし、長生からこれまでの母親の行動を聞いた素貞は急いでじょか廟に赴く。
千年に及ぶ天上界での修練を経て、白蛇の妖怪は白素貞(はく・そてい)という名の人間の女性に姿を変え、人間界で善行を積んで仙人になることを目指す。臨安(りんあん)の町にやってきた白素貞は、“臨安の華佗(かだ)”の異名を持つ医者の許仙(きょ・せん)と巡り会う。やがて惹かれ合った白素貞と許仙の二人はめでたく夫婦の契りを交わす。そんな矢先、端午の節句祝いで、飲んではいけない雄黄酒を飲んでしまった白素貞は正体を現してしまい、それを見た許仙はショックの余り意識を失ってしまう。酔いから覚めた白素貞は崑崙山に生えている薬草を決死の覚悟で摘み取り、許仙に飲ませて蘇らせる。しかし、白素貞が妖怪だという噂は瞬く間に臨安の町中に広がり、町民から排斥されるようになる。許仙は白素貞を守りたい一心で邪薬を飲み、妖怪に姿を変えてしまったがために、僧侶の法海によって金山寺に連行されてしまう。さらに、許仙の子を産んだばかりの白素貞まで雷峰塔に幽閉され…。人間と妖怪、垣根を越えて愛し合う二人の身に最大の危機が訪れる。
2019年/台湾/全36話/日本語字幕版
監督:ジー・レイ
キャスト:アラン・ユー、ジュー・シンイー、ペイ・ズーティエン、シアオ・イエン、ニエ・ズーハオ