張玉堂が薬材を保和堂に届けると数日前一緒に酒を飲んだ小青がいた。彼に会えて喜ぶ小青だったが張玉堂が蛇を殺し肝を取ることを知り、怒りを覚える。小青の行動を知った白素貞は小青をいさめ、また張玉堂が誤解していたとは言え、有り金全てを使って小青を身請けしようとしたのは善意からだと説明する。同じ頃、臨安に疫病が発生し民衆が次々と罹患していた。保和堂も病人を受け入れるが打つ手がない。唯一、済世堂の瘟霊散(おんれいさん)で治すことができたがその値段は非常に高価だった。許仙は病人を救うため済世堂に処方を聞きに行くが金如意に拒絶される。済世堂からの帰途、思いがけず許仙も疫病にかかる。金如意から瘟霊散を手に入れた白素貞が許仙に瘟霊散を飲ませると病はすぐに快癒した。そこからこの疫病と瘟霊散が何かおかしいことに気づく。
千年に及ぶ天上界での修練を経て、白蛇の妖怪は白素貞(はく・そてい)という名の人間の女性に姿を変え、人間界で善行を積んで仙人になることを目指す。臨安(りんあん)の町にやってきた白素貞は、“臨安の華佗(かだ)”の異名を持つ医者の許仙(きょ・せん)と巡り会う。やがて惹かれ合った白素貞と許仙の二人はめでたく夫婦の契りを交わす。そんな矢先、端午の節句祝いで、飲んではいけない雄黄酒を飲んでしまった白素貞は正体を現してしまい、それを見た許仙はショックの余り意識を失ってしまう。酔いから覚めた白素貞は崑崙山に生えている薬草を決死の覚悟で摘み取り、許仙に飲ませて蘇らせる。しかし、白素貞が妖怪だという噂は瞬く間に臨安の町中に広がり、町民から排斥されるようになる。許仙は白素貞を守りたい一心で邪薬を飲み、妖怪に姿を変えてしまったがために、僧侶の法海によって金山寺に連行されてしまう。さらに、許仙の子を産んだばかりの白素貞まで雷峰塔に幽閉され…。人間と妖怪、垣根を越えて愛し合う二人の身に最大の危機が訪れる。
2019年/台湾/全36話/日本語字幕版
監督:ジー・レイ
キャスト:アラン・ユー、ジュー・シンイー、ペイ・ズーティエン、シアオ・イエン、ニエ・ズーハオ