1967年、フランスのアルザス地方の小さな村にあるヴァン・デル・ベック家政学校。完璧な主婦を育成する為の教育を行うこの学校に在籍するのは、女校長のポーレット、経営者で夫のローベル、修道女のマリーと料理長のジルベルト。そんな学校に今年入学した18人の少女たち。だが男女平等を求める女性運動が出始めたこの時代に、在校2年間で良き妻になる為の教育を詰め込む授業は、女性解放運動の風を感じる少女たちには時代遅れで、納得できない事ばかり。それでもお金も学歴もない彼女たちは大人の決めた道に進むしかなかった。そんなある日、ディナーの最中にローベルが喉を詰まらせ急死してしまう。しかも彼は莫大な借金を遺していたのだった。破産寸前の学校を経営する事になったポーレットと少女たちの運命は?