森繁久彌・伴淳三郎・フランキー堺による爆笑喜劇「駅前シリーズ」第12弾! 場末の繁華街にあるビルの管理人・伴野孫作(伴)と女房のかね子(乙羽信子)は、高利貸をする金の盲者。ある日、ホステスの染子(池内淳子)が、バンドマンの次郎(フランキー)のために金を貸りに来た。どうやら染子は次郎に惚れているらしい。ところが次郎には、恩師で会計学の権威前川博士の一人娘・由美(大空真弓)というフィアンセがいた。だが書生時代に前川から見込まれた次郎も、学者を嫌ってバンドマンになった今、前川夫妻の頭痛の種であった。ある日、前川夫妻は、四十歳にして経理士の資格を取った森田徳之助(森繁)を祝うと称して、成金の高岡三平(三木)と由美を料亭“しまの家”で引き合わせる。一方、“しまの家”の経理士となった徳之助には女将・圭子(淡島千景)が、何かと誘惑してきて・・・。