意地悪な家族と暮らすイワンは、正直者のお人好しでいつも馬鹿を見ている。小麦畑が何者かに荒らされ、父親から夜中に見張るようにと命令されたイワンは、そこで真っ白に光る馬を見つける。そして、沼にはまっていた馬を助け出し、逃がしてあげることにする。翌朝、馬小屋で眠っていたイワンの前に、人間の言葉をしゃべるポニーが現れる。昨夜の白い馬が、お礼にとイワンを助けるために遣わせたのだ。その小さな体をからかうイワンだったが、ポニーは一瞬にして千里を駆ける脚力を持っていた。イワンとポニーは村を離れ王国の城下町へと向かうが、王様に恥をかかせたイワンは、王様から無理難題の命令を突きつけられる―。