西暦1669年。洪熙官が泉州・少林寺に帰還すると、師兄・師弟たちが斃れていた。一命を取り留めた世玉によると、内通者が井戸水に毒を盛り少林寺の壊滅を図ったという。すべては、「李自成の埋蔵金」を狙う朝廷の仕業だった。そしてその埋蔵金のありかを指し示す地図は、師匠・至善が隠し持っていた。死の淵をさまよう至善から地図を託された洪熙官は、世玉と共に少林寺を後にする。一方朝廷は、聖女を教祖に据えて勢力を急速に拡大する白蓮教と結託する。洪熙官と世玉は、追手から逃れる道中で、朝廷に親を殺された娘・小漁を助け出すが―。